監督問題で迷走するG大阪が、元日本代表FWの呂比須ワグナー氏(42)を13年シーズンに正式に監督に就任させる考えがあることが17日、分かった。日本協会からライセンス上の問題を指摘され、来季の監督登録が消滅。同氏はヘッドコーチ(HC)就任が濃厚だ。クラブ側は新監督の再選定に入ったが、あくまでも1年間限定の暫定処置になる可能性が高まった。

 協会側は「1年で(監督資格の)S級が取れる。来年はコーチをやって、その間に取ればいい」と呂比須氏の監督就任を後押しする。G大阪側も来季の監督就任こそ断念したが「呂比須色」を前面に押し出したチーム作りをする方針は変えていない。一方で新監督は元京都監督のオスカー氏(57)ら、呂比須氏と関わりの深いことを前提にした候補者が3人いる段階で越年は確実な情勢になっている。