オレはまだやれる-。今季限りでの契約満了が決まっている仙台MF松下年宏(30)が12日、Jリーグ合同トライアウトを受ける意向を示した。今季は8月の川崎F戦で決勝ゴールを挙げるなど、リーグ戦26試合で2得点。「トライアウトは受けるつもりです。この1年、自分と向き合い、自分のサッカーを追求できた。心も体もいい準備ができている」と確かな手応えは感じている。さらに「現段階で話は来ていない」と断った上で「海外を含め、自分を必要としてくれるチームがどこかにあるはず。30歳を迎えて、新しい挑戦をポジティブに捉えている」と目をぎらつかせた。

 もちろん、22日に準々決勝の東京戦が控える天皇杯に向けた調整にも余念がない。「仙台ではいろんなことを学び、いいシーズンを過ごせた。満足はしてないけど、納得はしてる。最後に誠さん(手倉森監督)がやってきた成果を形で示せたら」。クラブに、指揮官に、感謝の思いを込めて、背番号8はベガルタ戦士としての役目を全うする。