FIFAランク2位のブラジルと同6位スイスとの上位対決は、引き分けに終わった。

 ブラジルのネイマールは2月に右足甲を骨折し、パリサンジェルマンでは残りシーズンを棒に振ったが、ブラジル代表では親善試合2試合連発でこの日のW杯初戦も先発。髪は金色、サイドから襟足を刈りあげたニューヘアスタイルで登場した。ブラジルはチチ監督就任後、主将を固定していなかったが、この日はDFマルセロがキャプテンマークを巻いた。

 前半20分、ブラジルが先制する。ネイマールとマルセロの連係からゴール前に迫り、スイスに阻まれたこぼれ球をコウチーニョがミドルシュート。右ポストに当たってゴールに吸い込まれた。

 スイスは前半31分に主将のリヒトシュタイナーがネイマールを倒して警告を受けた。同40分ごろにはツーベルがシュートを放ったが、ブラジルDFチアゴシルバの側頭部を直撃し、ゴールには届かなかった。だが、後半5分、シャキリの右CKからツーベルがヘッドで合わせて同点に追いついた。

 ブラジルは後半12分すぎ、ネイマールがシュートを打つもサイドネット。この時にネイマールが足を気にするそぶりを見せ、ひやりとさせた。その後、フェルナンジーニョ、レナトアウグスト、フィルミノを投入したが、スイスの堅守の前に勝ち越し点が奪えない。後半38分ごろには投げ込まれたとみられる赤い風船がブラジルのゴール前に転がり、GKアリソンが足でたたき割るハプニングも。同42分ごろにネイマールがクロスにヘッドを合わせたが、GK正面だった。

 ブラジルは圧倒的に攻めながらも引き分けどまり、スイスは大きな勝ち点1を手にした。