サッカーのワールドカップ(W杯)で日本がコロンビアを2-1で破ったことに、開催国ロシアでは19日、驚きが広がった。スポーツ紙ソビエツキー・スポルト(電子版)は「新たなセンセーション」の見出しで、コロンビアの勝利は確実だと予想されていたと強調した。

 対戦を中継したスポーツ専門チャンネル「マッチTV」の出演者は「日本の高い技術に加え、自分の仕事をやり遂げる規律」が勝因になったと分析した。ロシア選手もコーチに従う規律を見習うべきだと訴えた。

 別の出演者は、コロンビアのC・サンチェス選手がシュートを手で防いだとしてレッドカードを受けて退場したことを「不運だった」と擁護。わざと手を出したのではないとの見方を示した。

 日本が1次リーグ第3戦でポーランドと対戦する南部ボルゴグラードでは、ボルガ川沿いにパブリックビューイングが設けられ、多数のロシア人が声援を送った。気温30度を超える暑さの中、日本勝利の瞬間は大歓声が上がった。タチヤナさん(54)は「日本はゴールキーパーが良かった。表情に自信が表れていた」と称賛。セルゲイ・テリミノフさんは「スター選手がいるコロンビアを下したのは大きい」と話した。