王者ドイツが劇的勝利でスウェーデンを2-1で下し、1次リーグ突破へ望みをつないだ。メキシコは韓国を2-1で退け2連勝で決勝トーナメント進出へ前進したが、2連敗の韓国、1勝1敗のスウェーデンにも突破のチャンスは残り、F組は大混戦となった。

 第1戦にメキシコに敗れたドイツは、第2戦のスウェーデン戦も前半32分に先制される苦しい立ち上がり。後半3分にFWウェルナー(ライプチヒ)の左サイドからのクロスを中央でFWゴメス(シュツットガルト)が流し、FWロイス(ドルトムント)が左足で押し込んで同点としたが、同37分にはDFボアテング(バイエルン・ミュンヘン)が2枚目のイエローカードで退場となる大ピンチ。しかし、終了間際の同ロスタイム、左サイドの角度のないところからのFKをMFクロース(レアル・マドリード)が目の前のロイスへ軽く蹴って位置をペナルティーエリア内にずらし、右足を振り抜くとボールはファーのサイドネットに突き刺さり、土壇場で勝ち点3を奪った。

 メキシコは前半26分に相手ハンドで得たPKをFWベラ(ロサンゼルスFC)が決めて先制し、後半21分にはFWエルナンデス(ウェストハム)が追加点を奪い、韓国の反撃を同ロスタイムのFW孫興民(トットナム)のミドル弾のみに抑えた。

 この結果、メキシコが勝ち点6で首位。勝ち点3でドイツとスウェーデンが並び、韓国は勝ち点0で4位。日本時間27日の午後11時から行われる最終戦は韓国-ドイツ、メキシコ-スウェーデンの対戦で、ドイツ、スウェーデンが勝つと、メキシコとともに3チームが勝ち点6で並ぶ。また、メキシコ、韓国が勝つと、ドイツ、スウェーデン、韓国が勝ち点3で並び、得失点差の争いとなる。