第2戦が行われ、MF瀬戸貴幸が所属するアストラ(ルーマニア)はアウェーで0-1でゲンクに敗れ、2戦合計2-3で敗退が決定した。

 0-1とリードされた後半37分に退いた瀬戸は「前半、1つチャンスがあったのでそれが決まっていたら違った結果になってたかも。欧州の中では僕たちはそんなに大きいクラブでもチームでもないので、その違いが出たと思う。初めての32強だったが、勝てない相手ではなかった」と悔しがった。2年前にも欧州リーグに出場したが「僕にとっても初めて欧州リーグの1次リーグで戦い方も分かってなかった。オープンに戦って5点取られるような試合が結構あった。今回はまず守備から。僕たちはそんなに大きなチームではないので、まず守備からしっかり入るという戦い方で、なんとかグループリーグを突破できた」と、今季の欧州での戦いを振り返った。この日の失点は角度のないところからのFKを直接決められたが「あれはシュートじゃなくて、センタリングじゃないかな」とアンラッキーだったことを強調。「残念だったがこの舞台にまた戻ってきたい。リーグ戦でしっかり結果を残して上位で終わりたい」と国内リーグ戦へ向けて気合を入れた。

 瀬戸は現在アストラへレンタル中で、夏にはオスマンリスポルに戻る。過去に2億円のオファーが中東からあったが「何のために欧州に来たかと言ったらやっぱりお金ではない。お金が目的だったら月2万円の給料でルーマニアには来てなかった。小中学生の時にレアルのサッカーを見て、欧州のサッカーにあこがれてこっちに来ました」ときっぱり。「やっぱりスペインリーグは行きたい。今よりレベルの高いリーグでやりたいというのはある。もう31なんで、次の移籍が最後かなと思う」と話したが、日本に戻る気はないとした。日本代表に関しては「トルコに行く前に(日本協会から)すごいコンタクトがあったが、トルコで試合に出れなくなり、そこから(コンタクトは)ぜんぜん。こういう大会に出ないと普段のリーグは報道されないので、ここで結果を出すのが大事」と話した。