欧州リーグの1次リーグ第4戦で、I組のマルセイユ(フランス)DFパトリス・エブラ(36)がギマラインス(ポルトガル)戦前に退場処分になる珍事があった。観客にハイキックを見舞ったため。試合は0-1で敗れ、マルセイユDF酒井宏樹(27)は途中出場だった。

 “事件”はウオーミングアップ中に起きた。スタンドからピッチに降りてきた観客にマルセイユDFエブラが左足でハイキック。観客はマルセイユのファンとみられ、直前に挑発や暴言を繰り返したことで、エブラの怒りが爆発したという。この暴力行為に本大会史上初の試合前退場。欧州メディアは95年にマンチェスターUのFWカントナが観客にカンフーキックを見舞った件を引き合いに出して伝えている。エブラは当初からベンチスタート予定で、試合は11人対11人で開始された。