昨年9月を最後に日本代表から外れているパチューカMF本田圭佑(31)が2アシストでチームの18年初勝利を演出した。ホームでのBUAP戦にフル出場、前半10分に左CKで先制点、同40分にはスルーパスで3点目をお膳立て。後期開幕から3戦で1得点3アシスト。チーム全7得点のうち4得点に絡む充実ぶり。3月の欧州遠征での代表復帰へ、猛アピールが続く。

 本田がまた得点に絡んだ。まず得意の左CKからFWサガルにピタリと合わせて先制点をアシスト。さらにペナルティーアーク手前で難しい体勢から横パスをダイレクトでさばき、DF2人の間にスルーパスを通し、MFアギーレのチーム3点目を演出し、前半で試合を決定付けた。

 試合後は取材エリアを通らなかったが、ツイッターで珍しく? サッカーについて「アシストを通算化してランキングにするのはどうか」とつぶやいた。「ファンだって知りたい数字なんじゃないかな。先ずはJリーグで!!」と、一方的に“指名”。アシストは主観による部分もあり、どこまでを認めるかの判断が難しくJリーグなどは公式ランク化していない。一方でプレミアリーグやセリエAなどの公式サイトでは算出しており、チャレンジする手はありそうだ。

 日本代表から外れたまま年を越し、自ら「集大成」と位置付けるW杯イヤーを迎えた。18年は、日本人の海外組で最初のゴールを決めるなど絶好調。その直後にもツイッターに「今シーズンの目標まで残り8点」とつづった。とにかく数字にこだわる姿勢が顕著。今回のアシストについての提言も、自分のアシスト数を数えておくようにという“注文”のようにも読める。

 数字はうそをつかない。頑固なハリルホジッチ監督を納得させるため、まずはデータで自らの価値を示すつもりのようだ。

 ◆欧州でのアシスト記録 プレミアリーグ公式サイトではゴールやアシストのランキングがあり、パス本数やセーブ数の個人記録もある。また、チーム別では無失点記録やクロス本数などもある。スペインとセリエAの公式サイトでもランキング形式で掲載。ブンデス公式サイトでは昨季まで掲載されていたが、今季から新しい仕様に変わり、なくなった。