日本代表FW久保裕也(24)の所属するヘントがホームで快勝し、アントワープを抜いて4位に浮上した。

 久保はトップ下でフル出場。1-0で迎えた後半18分、チームの2点目は久保のドリブル突破から生まれた。

 MFアンドリヤセビッチがインターセプトしたボールを、久保が素早い反応でマイボールにし、相手ペナルティーエリア左側をえぐってからクロスを入れた。相手GKが久保のクロスを弾いたものの、ボールはアンドリヤセビッチからFWヤレムチュクとつながってゴールが決まった。

 久保は2点目のプレー以前の後半9分には、相手の裏をかいてFKから直接ゴールを狙い、GKのファインセーブに遭った。ただ好プレーもあった一方で、ドリブルでの仕掛けは潰されてしまい、スルーパスの精度も低かった。

 チームが快勝したものの不発に終わった久保は「チームは良かったですけれど、個人としてはスッキリしない」と複雑そうな表情だった。ポジションを争っていたミリセビッチはメツにレンタル移籍し、トップ下のチーム内競争に勝った久保だが「結果を出さないと、今度は自分が代えられる」と危機感を持っていた。