23日にオランダ1部フローニンゲンへの完全移籍を果たしたMF堂安律(19)に対して、プレミアリーグ王者マンチェスター・シティーが、フローニンゲンとの共同保有というガンバ大阪から買い取りを試みていたと、オランダのサッカー情報サイト「FCアップデータ」が報じた。

 フローニンゲンは23日に海外移籍1年目で27試合8得点と、大活躍をしている堂安の完全移籍を発表した。だが、フローニンゲンは買い取りオプションにかかる移籍金200万ユーロ(約2億7000万円)を捻出するのに苦労していたという。これに金満クラブであるマンチェスターCがフローニンゲンに資金を提供し、共同保有という形での完全移籍を目指していたと報じた。

 だが、フローニンゲンのヤンス・テクニカルディレクターはマンチェスターCの提案に対して「オファーを出してくれたことはとても素晴らしいことだったが、自分たちの力でなんとかしたかった」と拒否した理由を説明。苦しい財政にもかかわらず、単独で買い取りを行った。

 オランダの全国紙「テレグラーフ」では、単独での獲得に対してフローニンゲンが将来的に堂安が他クラブへ移籍する際に、さらに高額で売却できる可能性が高くなることを見込んでいたと報じた。

 一方で、共同保有に失敗したマンチェスターCも、ヨーロッパでプレーしている若手選手の中で、堂安は将来的に稼げる選手という認識を持っていたと報道した。