FW武藤嘉紀が所属するニューカッスルはアウェーでクリスタルパレスに0-0で引き分けた。

武藤は後半36分から出場。直後に相手CKの流れから自陣のコーナーフラッグ付近でボールを拾いキープしたが、相手FWタウンゼントにボールを奪い取られ決定機を招いた。相手DFサコのシュートミスに助けられたが、試合前からの雨で濡れたピッチは、ただでさえパスをつなぐことが難しコンディションでもあった。まずは安全第一の冷静な処理で、押し込まれていた自軍に一息つく暇を与えるべきだった。

この日の武藤が、まともにボールに触れることができたのはこの場面のみ。GKのロングキックを空中戦で競るには分が悪く、カウンターにも直接的に絡むことはできなかった。

武藤は「流動的に、とにかくアグレッシブに行けと。ずっと押し込まれていたので、厳しかったですよね。ほんとに、勝ち点1が取れて良かった気がします。今節からは下のチーム(との対戦)になり、しっかりつないでいくというサッカーで、かつカウンターという風になった。そこで自分が(ゴールを)決めきれれば監督の考え方も全て変わると思いますし、自分がファーストチョイスにもなれると思う。誰が先に結果を出していくのかが勝負になっていくのかなと思います」と話した。(山中忍通信員)