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ラツィオ本田獲りにウルトラC シセ売却

 日本代表FW本田圭佑(25)の獲得を目指すセリエAラツィオが30日、“本田資金”を捻出した。移籍が秒読みとみられていたが、本田が所属するCSKAモスクワと移籍金を巡りクラブ間交渉が難航。そんな中、フランス代表FWジブリル・シセ(30)をプレミアリーグのクイーンズパークに売却し500万ユーロ(約5億円)を調達した。欧州の冬の移籍期間終了となる31日を目前に“ウルトラC”で本田獲得へ畳みかけた。

 本田獲得へ、ラツィオが最終局面で大きく動いた。イタリア時間の30日午後になって、ガゼッタ・デロ・スポルトやコリエレ・デロ・スポルトといった同国メディアが一斉にFWシセのクイーンズパークへの移籍を伝えた。前日29日のリーグ・キエボ戦(アウェー)にも途中出場しているフランス代表の主力FWを売却し、500万ユーロ(5億円)を捻出。スカイ・スポーツは「本田の獲得資金に使える可能性がある」。これが、土壇場での“本田資金”になり得ると報じた。

 20日に表面化した本田のラツィオ移籍話は移籍金を巡り難航。当初CSKAは契約があと2年残る本田の移籍に1600万ユーロ(約16億円)を要求。ラツィオは1300万ユーロ(約13億円)を提示した。ラツィオ側はここに、アルゼンチン人GKカリーソをCSKAに移籍させる案を提示するなどしたがCSKAは拒否。さらに、一括支払いを求めるCSKAと分割払いを希望するラツィオの間で綱引きが続いた。

 CSKAはあくまで満額の支払いを求める姿勢を譲らず、300万ユーロ(約3億円)の移籍金の差額が大きな争点となっていた。だが、ラツィオがそれを埋めて余りある500万ユーロ(約5億円)の資金を捻出する“ウルトラC”。本田の移籍は、その後開始された両クラブの首脳による詰めの交渉に委ねられた。

 クラブ間交渉が続いていた26日、右膝のリハビリを続けているスペイン・バルセロナで日刊スポーツの取材に答えた本田は「ラツィオに行くことを前向きに考えているのは事実」と包み隠さず口にした。一方で「今はクラブ間で最後のツメの交渉をしている。ただ現時点でクラブ間も、ラツィオとオレ個人の間でも、正式に合意するまでには至っていない。ウインドー(冬季移籍市場)が閉まる最後の1時間まで、何が起きるか分からないのがこの世界だから」とも話していた。

 そもそも、本田は移籍について独自の考えを持つ。「安売りするつもりはない」と言い、所属クラブが設定した移籍金を満額払ってくれるのが真のオファーだというこだわりがある。ラツィオには熱意があるが、10年1月に900万ユーロ(当時のレートで約10億円)の完全移籍で本田を獲得したCSKAにも譲れない一線がある。最後の最後まで、何が起きるか分からない欧州移籍市場。本田獲得を巡り、首脳による詰めの作業で攻防が続いた。

 ◆ラツィオ 1900年創設。本拠地はローマのオリンピコ・スタジアム。リーグ制覇2回、イタリア杯5度優勝。過去に元イングランド代表MFガスコインや現マンチェスターCのマンチーニ監督らがプレー。今季からドイツ代表FWクローゼが加入した。エドアルド・レヤ監督。チームカラーはスカイブルー。昨季はリーグ5位。

 ◆本田圭佑(ほんだ・けいすけ)1986年(昭61)6月13日、大阪府生まれ。G大阪ジュニアユース-石川・星稜高から05年に名古屋入り。在籍3年間でJ1通算90試合11得点。08年にオランダ1部のVVV、10年1月にCSKAモスクワに完全移籍。日本代表ではW杯南アフリカ大会に出場し2得点を挙げ日本の16強進出に貢献。昨年1月のアジア杯でも日本を優勝へと導き、大会MVP獲得。日本代表通算31試合8得点。強烈な無回転FKが武器で利き足は「悪魔の左足」とも称される。182センチ、76キロ。

 ◆ジブリル・シセ 1981年8月12日、フランス・アルル出身。フランス代表FW。98年にオセール(フランス)でデビュー後、リバプール(イングランド)マルセイユ(フランス)パナシナイコス(ギリシャ)などを経て、昨年7月にラツィオに加入した。抜群のスピードを生かした攻撃力が武器で、フランス代表でも10年W杯南アフリカ大会に出場するなど41試合で9ゴールを挙げている。183センチ、78キロ。

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