日本バスケットボール協会のエグゼクティブアドバイザーを務める川淵三郎氏(81)が25日午前にツイッターを更新し、ジャカルタ・アジア大会のバスケットボール男子日本代表4選手が歓楽街で現地女性相手に買春行為を行い、帰国処分を受けた件について「新聞記者のとった態度に納得がいかない」「同じ日本人として何故注意してやれなかったのか」「スクープ! と思っただけの記者の態度に疑問を感じる」などとつづった。

同氏は「アジア大会におけるバスケ選手の不祥事は全く弁解の余地がない」と、まず4選手の買春についてあらためて遺憾の意を示した上で、収まらない怒りをぶちまけた。「敢えて言わして貰うと新聞記者のとった態度に納得がいかない。間違いなく社会的に問題ある行為が正に行われようとしている時に同じ日本人として何故注意してやれなかったのか。スクープ!と思っただけの記者の態度に疑問を感じる」。

同氏は、記者の所属する社がどこかを明記していない。ただ買春行為が発覚した20日、現地で会見を開いた日本選手団の山下泰裕団長は、日本選手団の認定を取り消され、処分を受けた4選手が今村佳太(22=新潟アルビレックスBB)橋本拓哉(23=大阪エヴェッサ)永吉佑也(27=京都ハンナリーズ)佐藤卓磨(23=滋賀レイクスターズ)と公表した上で、発覚した経緯について、朝日新聞社の社員が目撃し、写真を撮ったことで発覚したと明らかにした。

また同日夜、日本バスケットボール協会が、帰国した4選手を登壇させ、都内で開いた緊急会見で報道陣に配られた書面でも、社名は明記していないが、一部のメディアから問い合わせがあったとの記述がある。

<19日>

午後2時40分ごろ 練習から帰村、昼食終了後に日本オリンピック委員会(JOC)より現地チームスタッフに、選手がカラオケ店に出入りしていた写真を撮られたとの報道問い合わせがあり、事実確認の依頼を受ける。

川淵氏は前日23日のツイートで、国際バスケットボール連盟(FIBA)から「アジア大会での不祥事に関しFIBAヴァイス財務担当から、三屋会長は正しい対応をした、我々は三屋会長を応援しているというコメントを昨日頂いたそうだ」と、今回の不祥事に対する、三屋裕子会長(60)の一連の対応を評価する連絡があったと明かした。その上で「本当に有難い。この三年余りで築いてきたFIBAとJBAの信頼関係からみて、悪化することはあり得ないとは思っていたけどそれを聞いて心から安心した」ともつづった。