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 全日本実業団対抗女子駅伝は14日、宮城県松島町中央公民館前~仙台市陸上競技場の6区間、42・195キロで行われる。第一生命は舞台が岐阜から仙台に移った11年の女王チーム。それから3年。新たな選手が育ち、V奪回に挑戦する。

 長距離2区間(3区と5区)は“ダブル田中”の起用が予想される。横浜国際女子マラソンで優勝した田中智美(26)は、東日本予選の5区で区間賞を獲得。持久力が武器だが11月の横浜国際女子マラソンではケニア選手にラストで競り勝って勝負強さを見せた。今回は5区での起用が濃厚だ。3区候補の田中華絵(24)は対照的にスピードが武器。ケガから復帰し1万メートルで自己新を出すなど好調だ。

 東日本で1区を走った西沢果穂、2区の上原美幸(ともに19)は期待の高卒新人コンビで、西沢が区間2位と好走した。上原は区間6位に終わったが将来性がある。ダブル田中に少しでも上位でつなぎたい。野村沙世(25)がケガから復帰して前回同様5区に入れば、3年前にVテープを切った田中智をアンカーに回すことができ、ライバルチームには脅威となる。

 東日本予選ではユニバーサルエンターテインメントに27秒差の2位。山下佐知子監督は「全国では優勝を狙う」と気合いを入れた。