男子マラソンの川内優輝(30=埼玉県庁)が21日、世界選手権(8月・ロンドン)の日本選手権団男子主将に任命された。

 東京・英国大使館で行われた日本選手団の壮行会に登壇。「日本代表として戦う以上、結果を残さないといけない」「目標に向かって尽くすことが大事。それを日本国民も望んでいると思う」などと約4分間に渡って、熱く決意を表明した。

 初めて日の丸を背負う男子100メートル代表の多田修平(21=関学大)も感銘を受けた様子。「僕自身も熱い気持ちになった。頑張らないといけない」と語った。

 任命の理由について、日本陸連の伊東浩司委員長(47)は「発言力があり、長距離の選手にも響く。2020年に向けたチームジャパンを目指していく」と説明。男子5000メートル、1万メートル代表不在など今回は個人での出場選手は男女計36人と少なめ。東京五輪では、より多くの代表選手を送り出すために、持ち前のコメント力で、代表から落選した選手にも奮起を促す存在として期待を寄せた。