17年世界選手権で代表引退を表明していた川内優輝(31=埼玉県庁)が一転、19年世界選手権(ドーハ)への出場意欲を示した。

ハーフマラソンを1時間2分49秒でフィニッシュ。1時間2分18秒の自己記録には及ばなかったが、自身3番目の記録だそうで「今日の時点では100点」と笑顔だった。その後、来月2日の福岡国際マラソンへの抱負を問われると「しっかり流れについていき、最低でも今シーズンのベスト。できればドーハの世界選手権を狙っていけるように」と口にした。

福岡国際は19年世界選手権の選考会を兼ねているが、17年世界選手権9位に入ったのを最後に日の丸は一区切りをつけたはず…。その真意を、来年4月から公務員を辞め、プロに転向をする男は語った。

「結局、公務員プラス日の丸の重圧が厳しかったわけだったんです。公務員のくせに『走ってばかりいやがって』みたいに言われたりしていたので。プロになれば、十分に日の丸のために仕事を休んでいいじゃないですか」。

暑さが苦手であることも、代表引退の一因であった。ただドーハの世界選手権は深夜0時スタート。「それならば気温30度を切っていますから」と気合十分だった。その上で、さらに暑さが厳しくなる20年東京五輪の代表選考会「マラソン・グランドチャンピオンシップ」(19年9月)への参戦は未定とした。

“復帰宣言”を終えると、地元の太鼓団「彩の国 玄潮太鼓連」のスタッフに誘われ、一団の中へ。「いつものです」ともう毎年恒例。リズムに合わせて、太鼓をたたき、小学生ランナーを応援していた。