アンニョンハセヨ~! アン・シネです。12月に入りましたね。日本では12月をシワス(師走)と言うんですって? 「先生(師)も走るくらい忙しい」なんて面白いなぁ、と思いました。さて「サランヘヨゴルフ」、今週のテーマは「パットでミスをしない練習方法」です。プロの世界では“Putt is money!”と言われるほど大切なパット。アマチュアの皆さんも、大切に考えてください。


フェースをしっかりとカップに向けるためには
フェースをしっかりとカップに向けるためには

2メートルのバーディーチャンス。「入れごろ、はずしごろ」のこの距離は、そこに「入れたい」という欲が入る分、より難しくなります。

けれども、それ以前に<1>きちんとラインを読む<2>思ったところにきちんと打ち出す<3>タッチを合わせるというパッティングの3大要素を、できる限り磨かなければお話になりません。

その中でも、今回は特に<2>の思ったところにきちんと打ち出す、ということについてじっくりお話ししたいと思います。

ラインによって狙い目はいろいろですが、分かりやすいようにストレートのラインで説明しましょう。狙い目であるカップに対してまっすぐに正しく打つために一番必要なのは、いうまでもなくフェースをしっかりとカップに向けることです。実は、これが意外に難しいのです。

アドレスしたときから向きが違っているのではお話になりません。けれども、アドレスでは正しい方向を向いているのに、テークバックすると、インパクトの時にフェースの向きが変わってしまう。これも非常によくある話。

これを防ぐために一番いいのが、私もよくやっている練習方法です。カップ(目標)に向かってフェースをしっかり合わせたら、フェースの幅より少しだけ外の両側に、ティーを1本ずつ刺します。2本のティーの間をしっかりヘッドが通るようにストロークすれば、フェースの向きが狂うことはありません。目標に対して、正しい向きを保ったままですから、あとはタッチだけ、ということになりますね。


フェースの幅より少し外にティーを1本ずつ刺します
フェースの幅より少し外にティーを1本ずつ刺します

非常にシンプルな練習法ですが、効果は抜群です。できるだけ、複雑な要素を排除して、簡単にプレーできるようにすることがゴルフでは非常に大切です。この練習方法で「目標に対してフェースをまっすぐに向ける」ということが身につけられれば、他のことに集中することができるからです。


2本のティーの間をしっかりヘッドが通るようにストローク
2本のティーの間をしっかりヘッドが通るようにストローク

ラインを読んで、それに対するタッチを考え、打っていく目標を決める。そこまでできれば、あとはフェースの向きを合わせて打つだけ。この練習でそれができるようになる、と言い換えてもいいでしょう。

パッティンググリーンで、じっくりとやってみてください。自宅のパターマットなら、ティーの代わりにコインやマークなどを置いて、同じようにできますよ。


 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=河野匠

 ◆取材協力=ザ・インペリアルCC(茨城・稲敷市)