昨季日本ツアー賞金王の池田勇太(31=フリー)は最終18番でバーディーを奪い、ライアン・ムーア(34=米国)と引き分けに持ち込んだ。

 1ダウンで迎えた18番、腹をくくった。「取るしかない状況だった。相手がバーディーだったら、それは降参ですから、しょうがない」。先に打った第2打をピンそば1メートルにつけた。池田のスーパーショットで重圧がかかったのか、ムーアはフェアウエーからの第2打をグリーン奥のラフへ外すミス。短いバーディーパットを丁寧に沈め、土壇場でポイントをもぎ取った。

 満足とはいかないが「負けるよりはマシ」。左への大きなミスがあったドライバーショットを修正できれば、さらに戦いを優位に運べると感じている。第2日の相手は世界ランク6位ジョーダン・スピース(23=米国)。「(昨年の全米プロ以来)久しぶりに一緒に回りますし、スピース選手と一緒に回ることを楽しみながら、自分自身のプレーができればいいかなと思いますね」とうなずいた。