時松隆光(24=筑紫ヶ丘GC)が3バーディー、2ボギーの71で回り、通算7アンダーの137で首位と2打差の4位に浮上した。

 風が吹く難条件に2バーディー先行から2ボギーを喫してハーフターン。パープレーで迎えた14番で気合が入った。第2打地点へ向かう際に1組前を回る池田勇太とすれ違い、キャリングボードのスコアに目を見開いた。「(6つ伸ばして)11(アンダー)ってなっているので、『マジか…』と」。残り80ヤードから2メートルに絡め、バーディーを奪った。

 昨年9月のANAオープンのプレーオフで敗れて以降、池田にかわいがってもらってきた。大会前の練習ラウンドを一緒に回るようになり、定期的に福岡のトレーニングジムへ通う池田と食事をする機会も増えた。今季賞金ランク1位を走る裏に池田の存在があると言っても「過言ではないです」とうなずく。

 芸能界の“大物”にもかわいがってもらったばかりだ。先日2週にわたって放送されたフジテレビ系「ジャンクスポーツ」でダウンタウンの浜田雅功と共演。石川遼やベテラン深堀圭一郎、若手7人の中で浜田にひときわ気に入られ、素朴なキャラクターをひたすらいじられた。「照れくさいですけど、いじってもらって、笑ってもらえたので良かった。大みそかの(特番)とか絶対拝見しているので」と恐縮しきりだったものの、すでに再出演のオファーも届いているという。

 本名の「源蔵」にちなんでツアー仲間からは「ゲンちゃん」の愛称で親しまれる。浜田との絡みでお茶の間にも一気に浸透したのか、この日は「ゲンちゃん」呼びで声援を送ってくれるギャラリーも増えた。「何となくじゃなく、明確に認識してもらえてるんだなとうれしくなりました。浜田さん様々です」と声を弾ませる。

 2年前のこの大会で初優勝を飾って以降、着実に階段を上がってきた。「この試合がなければ、僕は今この位置で戦えていない」と感謝する特別な舞台で大会2勝目を狙う。