今季日本ツアー初参戦の松山英樹(26=LEXUS)はショットが乱れ、苦戦を強いられた。悪天候によるコースコンディション不良のためサスペンデッドとなり、全選手が第2ラウンドを終えられない中、前半で1バーディー、4ボギーとスコアを3つ落とし通算2オーバーの暫定43位に後退した。

8番でティーショットを曲げた松山が感情をあらわにした。「(復調の)キッカケが見つかって伸ばしていけたら」と話していたショットは、スタートからままならなかった。ドライバーを握った1番、アイアンで刻みにいった2番といずれも大きく左へ出て連続ボギー。パー5の3番で取り返した流れも続かない。前日ダブルボギーの6番では、フェアウエーの真ん中から第2打をグリーン左に外してボギーをたたいた。

現在使うドライバーは、いわゆる“捕まりやすい”タイプで、それを基本的に逃がすように打っている。アイアンも同様。一方で3番ウッドが捕まらない傾向にあり、5日の練習には複数のタイプを持ち込んだが、なかなか決めきれず「いろいろ試してるんですよ、オレだって」。スイングの試行錯誤と並行してクラブセッティングを固める作業も進めながら戦っている。

日本での数少ない試合に全力を注ぎながら、高みを目指すトライを辛抱強く続けることは変わらない。順延か再開かの判断を待つクラブハウスでは、石川遼との談笑でリラックスムードを漂わせた。巻き返しには十分となる40ホール以上が残っている。【亀山泰宏】