東海大大阪仰星高3年の上野菜々子(18)が、日本人では史上5人目となるアマチュアのツアー優勝へ、首位に浮上した。

1打差2位から出て3バーディー、1ボギーの70で回り通算13アンダー。有村智恵、勝みなみ、松田鈴英と4人が首位で並んだ。

勝てば73年清元登子、03年宮里藍、14年勝みなみ、16年畑岡奈紗以来、日本人では5人目(外国籍を含むと7人目)の快挙達成になる。18日の最終日は、その勝みなみと最終組で回る。

最終18番で、上野はリーダーボードを見た。約3メートル半のバーディーパットを沈めれば、単独首位に浮上することを確認。ラインは「ストレートと読んでいた」。真っすぐ打ったボールが左に外れ、パーで上がると「同点(首位タイ)よりは1打抜けていた方が気分が良かったです。(順位を)しっかり見て、目に焼き付けてから打ちました」と強気に話した。

この日、東海大大阪仰星高はサッカー部が全国大会出場をかけて大院大高と対戦し、惜しくもPK戦で敗れた。前夜は、同じクラスだというサッカー部主将と「お互いに頑張ろう!」とラインでメッセージを交換。さらに18日に常翔学園と花園出場をかけて決勝戦に臨むラグビー部の湯浅監督からも激励の電話をもらった。惜しくも全国の舞台を逃したサッカー部のためにも、18日の最終日では歴史的快挙を達成するつもりだ。