25日に開幕するフィギュアスケートの世界選手権で日本選手初の2連覇を目指すソチ冬季五輪王者の羽生結弦(ANA)が23日、開催地の上海に到着した。

 昨年末に腹部を手術し、その後も右足首を捻挫するなど状態が心配される羽生はマスクをして空港の到着ロビーに姿を見せ、無言のまま関係者にガードされて迎えの車に乗り込んだ。

 この日始まった公式練習では滑らなかった。日本スケート連盟によると体を休めるためで、24日から参加する。上海での試合は、中国選手と激突して負傷した昨年11月の中国杯以来となる。

 公式練習では、女子で昨年12月の全日本選手権を初制覇した16歳の宮原知子(大阪・関大高)と2位だった18歳の本郷理華(愛知みずほ大瑞穂高)が調整した。宮原は3回転ジャンプが好調で、本郷もショートプログラム(SP)の曲をかけた練習で大きなミスはなかった。

 男子SPは27日、女子SPは26日に実施され、男女フリーは最終日の28日に行われる。