フィギュアスケートの世界選手権で日本選手初の2連覇を目指す羽生結弦(ANA)が、男子ショートプログラム(SP)前日の26日に上海の練習会場で調整し、得点源の4回転トーループを重点的に確認した。

 初めは転倒や回転が抜けるミスがあったがその後修正し、40分間の練習で残り10分弱はジャンプを跳ばずに終えた。

 フリーの音楽を流した演技では、冒頭の4回転サルコーを完璧に成功した。オーサー・コーチは腹部手術や右足首捻挫からの回復ぶりについて「動きには満足している。ここ何日かの練習で彼は自信を持っていると思う」と話した。

 小塚崇彦(トヨタ自動車)と無良崇人(HIROTA)は4回転トーループが安定せず、本番に向けて不安を残した。

 SPの滑走順抽選も行われ、羽生が29番、無良が25番で最終組となった。小塚は18番で2つ前の組。欧州王者のハビエル・フェルナンデス(スペイン)とソチ冬季五輪銅メダルのデニス・テン(カザフスタン)は、羽生と同じ組に入った。