2020年東京五輪のトライアスロン会場について、大会組織委員会の森喜朗会長は14日、国際トライアスロン連合のカサド会長と東京都内で会談し、予定していた港区のお台場海浜公園でなく、横浜市の山下公園での実施を検討するよう要請した。カサド会長は「可能性を検討していく」と述べた。

 組織委の武藤敏郎事務総長は変更理由について「費用面は関係なく、大きな大会の開催経験がある所でやったらどうかということ」と説明した。

 山下公園は09年から世界シリーズの開催実績がある。お台場は羽田空港の航空管制の影響を受けて空撮が制限されることや、海水の水質が懸念材料だったが、カサド会長は「現状では問題はない」とし「どちらもいい場所というのは理解している。結論を出すには時期尚早」と語った。

 横浜市の担当者は「もし実施されるなら非常に前向きに受け止めたい。万全の運営に全力を尽くしたい」と述べた。