ラグビー日本代表の副将を務めたフッカー堀江翔太(29=パナソニック)に、世界最高峰リーグ「スーパーラグビー(SR)」を含めた海外の複数チームからオファーがあることが16日、分かった。SRからはウェスタンフォース、レッズ(以上オーストラリア)の2チームに加え、フランス1部リーグ「トップ14」の強豪、トゥーロンからも誘いが届いた。

 この日の練習後、堀江は「レッズ、フォース、トゥーロンから(オファーが)きてます」と明かした。日本チームのサンウルブズも含めた4つの選択肢がある中、11月中に決めたいとの意向も示した。レッズとフォースからはW杯前からすでにオファーがあったといい、「どこに行くことになっても楽しみです」と前向きに話した。仮にレッズに決まれば、同じ日本代表のFB五郎丸歩、フランカーのツイ・ヘンドリックとチームメートになる。

 中でも、堀江が「興味がある」と話したのがトゥーロンだ。欧州のトップチームから日本人選手にオファーがくるのは初めて。今季のチームには、南アフリカ代表で世界最速といわれたWTBブライアン・ハバナ、ニュージーランド代表で103キャップを誇るマア・ノヌーら、そうそうたるメンバーが名を連ねる。サッカーに例えるなら、チェルシーのような金満クラブだ。

 ただオファーは1月からの契約になっており、1月終了までシーズンのある日本国内と両立できないのがネックとなる。パナソニックで主将も務める堀江は「チームへの感謝や義理は忘れないので」と、慎重に考える姿勢を見せた。