ヤマハ発動機ラグビー部の清宮克幸監督(48)が25日、来年度にも「磐田市ラグビー部」が実現すると明かした。都内で行われた「トップリーグ2015-2016年間表彰式」に出席。取材に「前に話していたことが実現する方向になった」と言った。

 清宮監督は13年に、学校ごとではなく、地域で子どもたちを育てる「部活動の地域化」を川勝平太県知事に提案していた。少子化の影響による選手不足や、教職員が専門外の運動部顧問に就き、十分な指導を受けられない現状を解決するための策で、昨年9月17日には、磐田市をモデルケースとして実施することが決定していた。

 磐田市は現在、部活動や指導教員の現状調査を進めている段階だが、対象を中学生とし、既にラグビーや柔道など10種目をリストアップ。「来年度は2種目で開始する」としているが、清宮監督が提案者だけに、ラグビーが最初に選ばれる可能性が高い。

 活動は、「部活動型」、初心者向けの「スポーツ教室型」、競技力強化を目指した「トレセン型」の3つで構成される予定。清宮監督も「磐田の成功を他の自治体が待っている。磐田が成功したら次々に広がっていくと思う」と期待を寄せた。【大野祥一】