日本スケート連盟は20日、世界フィギュアスケート選手権(29日開幕、ヘルシンキ)代表の宮原知子(18=関大)が左股関節疲労骨折のため欠場すると発表した。代わりに補欠の本郷理華(20=邦和スポーツランド)が出場する。平昌五輪出場枠獲得が懸かる大会にエース不在で臨むこととなり、06年トリノ五輪から3大会続く女子3枠の確保に暗雲が漂ってきた。

 宮原は昨年12月に左股関節を疲労骨折し、今年2月の4大陸選手権と冬季アジア札幌大会を欠場。世界選手権に向け、3月に入り本格的なジャンプの練習を再開したが、痛みは取れず、十分な練習を積めなかった。

 大会約2週間前に苦渋の決断を下した宮原は「来季に向けて今は治療に専念し、完全復帰が出来るよう頑張っていきます。関係者の皆様には、ご迷惑とご心配をおかけし申し訳ありません」とコメントした。

 世界選手権で上位2人の順位合計が13以内なら五輪出場枠3となるが、14~28だと2枠となる。三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)と樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)はともに初出場。3年連続出場となった本郷は今季、足の故障に苦しみ、調子が上がっていない。世界選手権出場選手の今季合計点で日本勢のベスト上位2人は三原の5番目と樋口の9番目。足しても14にしかならず、3枠確保は危うい状況だ。