日本スケート連盟の小林芳子フィギュアスケート強化部長が23日、都内で行われた理事会後に取材に応じ、宮原知子(18=関大)の左股関節痛による世界選手権(29日開幕、ヘルシンキ)欠場について「五輪3枠を掲げていたので、痛手は痛手」と語った。

 世界選手権に出場する3選手のうち、上位2人の順位の合計が13以内なら、最大枠3を確保することができる。今季グランプリファイナル2位など好成績を出していた宮原の不在で、06年トリノ大会から続く女子3枠が厳しい状況となった。小林強化部長はそれでも「前を向いてやらないといけない。どんな形でも、3人でなんとか13を目指して頑張りたい」と話した。

 また、代表3選手の現状についても説明。2月の4大陸選手権で力を出し切れず9位だった樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)は「4大陸は調整がうまくいかなかったが、(宮原の)欠場を聞いて心に響いていると思う」。4大陸選手権優勝で勢いにのっている三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は「西宮で淡々と練習している」。宮原の代わりに繰り上がり出場となった本郷理華(20=邦和スポーツランド)については「調子が落ちているが、心の部分が大きい。チームで後押ししたい」と話し、復調を期待した。