2010年バンクーバー冬季五輪男子500メートル銅メダリストの加藤条治(32)が25日付で所属の日本電産サンキョーを退社すると23日、同社が発表した。

 加藤は来年の平昌五輪に向け現役を続ける。今後の所属先などは「まだ何も決まっていない」と語った。

 昨夏からチームの監督を兼任していた加藤はシーズン終盤に退社を申し出た。同社によると、選手として専念できる環境を整えることも提案したが「新しい気持ちで自らの道を進みたい」と意思は固かったという。加藤は同社を通じ「自分らしいやり方で取り組んでいきたい」との談話を出した。加藤や、昨年退社した長島圭一郎(リカバリー)らを指導した今村俊明氏(54)が監督に復帰する。

 加藤は男子500メートルの日本記録保持者で、3度目の出場だった14年ソチ五輪は5位。昨秋からのシーズンは膝の故障の影響で出遅れ、2月の世界距離別選手権500メートルで8位だった。