世界4位の錦織圭(27=日清食品)が、苦しみながらも6年連続の4回戦進出を決めた。元トップ10で同30位のベルダスコ(スペイン)に7-6、6-7、6-1のフルセットで勝ち、4回戦では同57位のデルボニス(アルゼンチン)と対戦する。

 錦織は、第1、2セットともに大半のプレーで主導権を握った。第1セットは4-2、40-0リード。第2セットも5-4リードで自分のサーブ。タイブレークでも5-4リードで自分のサーブが2本。しかし、どのリードも生かせず、試合はフルセットにもつれた。ただ、最終セットに入ると、相手がレベルが落ちたのにつけ込み圧倒。1ゲームしか失わずにフルセットで下した。

 今大会、世界1位のマリー(英国)、2位のジョコビッチ(セルビア)が、ともに右ひじのケガで欠場。シードダウンも相次ぎ、錦織が準決勝までに対戦する相手としては、このベルダスコが最高位だった。まだ、先は長いが、十分にマスターズ大会初優勝への扉が開いた。

 次戦のデルボニスとは、6年前に1度対戦したきりで、錦織がフルセットで勝っている。