平昌五輪の国・地域別出場枠が懸かるフィギュアスケートの世界選手権が今日29日、開幕する。

<男子展望>

 SP、フリーそれぞれで4回転ジャンプを何本跳べるか、またその出来が勝負のポイントとなる。15、16年と2位で、3季ぶりの優勝を狙う羽生は、4大陸選手権で今季のフリーで4本に初めて成功も、チェン(米国)に敗れて2位。今季はまだ完璧には出来ていないフリーで最高の演技ができるかに注目が集まる。昨季7位の宇野は今季、4回転ジャンプを3種類そろえただけでなく表現力もアップ。初の表彰台も十分狙える。2人が本来の力を出せば、順位の合計が「13」以内で獲得できる五輪の出場枠3は確実とみられる。

 4種類の4回転を跳び、4大陸選手権を初制覇した17歳のチェンが優勝候補の筆頭。3連覇を目指すフェルナンデス(スペイン)は大舞台に強い。金(中国)チャン(カナダ)も上位の力がある。