平昌五輪の国・地域別出場枠が懸かるフィギュアスケートの世界選手権が今日29日、開幕する。

 2大会連続出場の宇野は「気持ちのコントロールがどれだけ出来るか。最後は気持ち」と、メンタル面の調整を課題に挙げた。初出場の昨季は、精神的に追い込んで力を出し切れず7位に終わり号泣した。今季は9戦、特に2月の4大陸選手権から4週間で異例の3大会に出場し、試合ごとに違う調整法でピーキングを探ってきた。「試合を通して学べたことが多かった。正解は1つではないが、どうすると失敗するかは分かった。そうならないようにしたい」と雪辱を期した。

 練習ではループ、フリップの難しい4回転ジャンプを成功。リンクの感触を「まあ普通です。ただ合わせていくだけです」とひょうひょうと話した。ライバルよりも早く、開幕の1週間以上前からフィンランドに入り、課題の時差対策でも万全。「楽しんでやれたら」と力まず本番に臨む。