世界ランク4位で第4シードの錦織圭(27=日清食品)が同40位のファビオ・フォニーニ(29=イタリア)に4-6、2-6で敗れ、4強進出はならなかった。
4回戦で痛めた右手首の影響で回転を強くかけたフォアが全く打てず、バックを中心とし、短期決戦のドロップショット、ネットプレーなどで戦ったが、ストレートで敗退した。同1位のアンディー・マリー(英国)、同2位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)が欠場し、同3位のスタン・バブリンカ(スイス)も4回戦で敗退し、マスターズ大会初優勝のチャンスだったが、準決勝を前にコートを去った。
- がっくりと肩を落とす錦織(AP)
▼第2セット
錦 織 | 0 | 4-6 2-6 | 2 | フォニーニ |
- バックハンドでリターンする錦織。痛めた右手首にはテーピングが巻かれていた(AP)
第2セット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ○ | ● | 2 | |||||||||||
フォニ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | ● | 6 |
○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク
▼第8ゲーム 錦織のフォアがアウトし0-15。フォニーニのフォアがネットにかかり15-15。サーブアンドボレーはネットにかかり15-30。錦織のバックのクロスがアウトし、15-40とフォニーニにダブルのマッチポイント。フォニーニのフォアがネットにかかり30-40。錦織がネットプレーに出るが競り負け、フォニーニがブレークして第2セットも連取し4強進出を決めた。錦織は右手首に問題があったもようで、フラットサーブに威力がなく、フォアハンドも抑えがきかずミスが多く、本来の力を発揮できなかった。試合時間は1時間7分。錦織のファーストサーブの確率は56%。ファーストのポイント獲得率は50%、セカンドは45%。サービスエースは1本。
▼第7ゲーム 15-30からフォニーニのバックが大きくアウトし、15-40とダブルのブレークチャンス。フォニーニのダブルフォールトで、錦織がブレーク
▼第6ゲーム 15-15から錦織のフォアがアウトし15-30。続いて錦織のフォアのクロスがアウトし15-40とダブルのブレークピンチ。錦織のバックボレーがネットにかかりフォニーニがブレーク
▼第5ゲーム 30-15から錦織が深いバックを決めて30-30。フォニーニのフォアがアウトし錦織がブレークチャンス。フォニーニがフォアのウイナーでジュース。錦織の強烈なバックをフォニーニが返せず、再びフレークチャンスも、ネットインしたボールをたたかれて再びジュース。錦織のバックがアウトし、フォニーニにアドバンテージ。セカンドがセンターへのエースとなり、フォニーニがキープ
▼第4ゲーム 錦織が連続してファーストを決め30-0。40-15からファーストを入れたが、ネットに出てのバックボレーがアウトし40-30。フォニーニのリターンがアウトし、錦織がキープ
▼第3ゲーム フォニーニの連続ミスで0-30。15-30からラリーに競り負け30-30。フォニーニがファーストを決めて40-30と逆転。錦織がフォアのダウンザラインのウイナーでジュース。2度目のジュースで錦織のリターンがアウトし、フォニーニがキープ
▼第2ゲーム 錦織がドロップショットを返されたが、アングルショットを決めて30-15。フォニーニがフォアのウイナーで30-30。フォニーニがバックでパッシングを決め30-40とブレークポイント。ラリーに競り勝ったフォニーニがブレーク
▼第1ゲーム 15-0から錦織が高い打点からのバックを決めて15-15。15-30から錦織が強烈なフォアから絶妙のドロップショットを決めて30-30。フォニーニが左右に振るショットで40-30。錦織がドロップショットを失敗し、フォニーニがキープ
- フォアでリターンする錦織(AP)
第1セット
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | T | 計 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
錦 織 | ○ | ○ | ○ | ● | 4 | |||||||||
フォニ | ○ | ○ | ● | ○ | ○ | ● | 6 |
○はキープ、●はブレーク、Tはタイブレーク
▼第10ゲーム 錦織のバックがアウトし0-15。フォニーニがフォアのウイナーで0-30。錦織がネットプレーを決めて15-30。フォニーニがフォアのウイナーで15-40とダブルのセットポイント。錦織がバックのアングルショットを決めて30-40。錦織のバックがアウトし、フォニーニがブレークして第1セットを先取。錦織はファーストサーブに威力がなく、スライスを多用。セカンドサーブのポイント獲得率も38%。ラリーでも押される展開が続いている
▼第9ゲーム 錦織がフォアのウイナーで15-0。フォニーニのミスで0-40とトリプルのブレークチャンス。フォニーニが3本目のエースで15-40も、フォニーニのフォアがネットにかかり錦織がブレークバック
▼第8ゲーム 錦織がスライスで1本目のエースを決めて15-0。錦織がドロップショットなどで前後に揺さぶり30-0。40-0からセカンドをセンターに決めて錦織がキープ
▼第7ゲーム 錦織の深いリターンをフォニーニが返せず0-15。錦織がラリーに競り勝ち0-30。15-30から錦織のフォアがアウトし30-30。フォニーニがワイドへのエースを決めて40-30と逆転。ファーストを決め、フォニーニがキープ
▼第6ゲーム 錦織がようやくドロップショットを決め15-0。フォニーニのリターンエースで15-15。スライスサーブでポイントを奪った後、サーブアンドボレーを決めて40-15。フォニーニのリターンがアウトし錦織がキープ
▼第5ゲーム 30-15から錦織のリターンミスで40-15。錦織のバックがネットにかかり、フォニーニがキープ
▼第4ゲーム 錦織がドロップショットもフォニーニに拾われ0-15。ラリーに競り負け0-30。さらにバックを狙われてリターンできず0-40のトリプルのブレークピンチ。錦織のバックがアウトし、フォニーニがブレーク
▼第3ゲーム 錦織のドロップショットが甘く15-0。錦織が連続してレシーブをミスし、フォニーニがラブゲームでキープ
▼第2ゲーム 30-30から錦織が積極的にネットに出て40-30も、ラリーに競り負けジュース。ファーストを決めるなどで錦織がキープ
▼第1ゲーム 錦織がコイントスに勝ってレシーブを選択。フォニーニのサーブで試合開始。錦織がフォアのウイナーでファーストポイント。フォニーニが1本目のエースで15-15。30-30から錦織が強烈なバックを決めてブレークチャンスも、バックがネットにかかりジュース。フォニーニがラリーに競り勝ってブレークポイントをしのぎキープ