レバンガ北海道は61-83でアルバルク東京に敗れ、来季のB1残留決定は29日以降に持ち越しとなった。今季チーム日本人選手最多得点の折茂武彦選手兼社長(46)は、古巣相手に3点シュート4本中3本を成功するなど奮闘。残留を争う富山が敗れ、勝てば残留が決まる試合だったが、今季2番目の集客数となった4071人のファンに勝利を届けることはできなかった。現役24年目のベテラン折茂は、次戦29日敵地秋田戦での残留決定を誓った。

 第3クオーター(Q)終了後、折茂の目に、会場奥の出口に急ぐファンの姿が映った。24点離され、残り10分。逆転が難しい状況。「やってはいけない試合をしてしまった。見ている方にも、自分たちにとっても、がっかりな試合」と、ベテランは唇をかんだ。

 同じ東地区で2位のA東京に食らいついたのは、前半だけだった。29-39の第2Q残り26秒。折茂が右45度の位置からこの日2本目の3点シュートを決め、7点差。この日一番の歓声が上がった。

 第3Qで、最初のフリースロー2本をダニエル・ミラー(25)が決めて5点差まで縮めたが、そこから一気に離され、最大31点差まで広げられた。東地区4位のレバンガ北海道だが、リーグ戦勝利数はA東京40勝に対し、21勝。上位の壁は厚かった。

 折茂にとっては、デビューから14年プレーした古巣(当時トヨタ自動車)相手にこれで15連敗。「相手がA東京であることは気にならなかった。ただ上位チームは個も強いし、ハードにやられた時に、こちらのもろさが出てしまった」と敗因を挙げた。西川貴之(25)牧全(24)ジャマール・ソープ(32)関野剛平(22)ら、体調不良の選手が続出したことも響いた。