男子テニスで世界7位の錦織圭(27=日清食品)が、早ければ5月8日開幕のマスターズ大会、マドリードオープン(スペイン)での復帰を予定している。

 錦織は、3月のマイアミオープンで発症した右手首の痛みで、今週のバルセロナオープンを欠場した。関係者によると、「続くマスターズ2大会、全仏に出るために大事を取った」とのことだ。

 錦織は、3月29日のマイアミ大会準々決勝で敗れた後、2週間ほど治療に専念し、練習は全く行わなかった。その後、コートでの練習を始め、バルセロナの1週間ほど前から本格的な練習を開始した。まだ痛みが少し残っていたが、19日に現地入り。しかし、大会直前の練習で痛みが減らず欠場を決め、拠点とする米フロリダに戻った。

 マイアミ大会後に行った磁気共鳴画像装置(MRI)検査では、骨や筋肉などに異常は認められず、炎症という診断だったという。マドリード、そして続くイタリア国際(ローマ・5月14日開幕)ともに、昨年は4強入りし、そこで世界ランクのポイントを計720点獲得している。両大会を欠場となれば、720点がすべて消滅し、最悪、14年9月8日から続けてきたトップ10からの陥落もあり得るかもしれない。早期の復帰が期待される。