運命の人、待ってます-。フィギュアスケートの元世界女王で今月現役を引退した浅田真央さん(26)が24日、地元名古屋市で「初仕事」に臨んだ。美容機器の開発、企画などを手がけるMTG(本社・名古屋市)の新しい給水器ブランドの発表会見に出席後、本社も訪問。社員との女子トークでは、結婚観を赤裸々に明かした。

 フルーツポンチ、かき氷、ワッフル。大好きというスイーツを食べながらの女性社員5人との「女子会」。青と白のストライプのワンピースに身を包んだ浅田さんは「理想の男性は?」という質問にはつらつと答えた。

 「ベタですけど、優しくて面白い方がいいな。結婚する相手って分かるっていうじゃないですか。そういう方に出会うまで待ってようかな」

 その時を夢見るようにほほ笑んだ。12日の引退会見では結婚の予定を聞かれ、台湾人選手と結婚した卓球の福原愛の名前を挙げ、「愛ちゃんとはお友達なので、台湾の方でいい方がいれば紹介してもらいたい」と話していたが、この日は運命の人を待つ心境を告白。13年には同じように「優しい人」を希望し「35歳くらいまで」と踏み込んだこともあったが、国民的ヒロインの生涯の伴侶に求める条件は変わらないようだ。

 現役生活を終え「初仕事」となったこの日は、本社訪問前の記者会見に約130人の報道陣が集まった。地元でのイベントに純白のドレスで出席し「名古屋の地で再スタートできて、とてもうれしく思っている」と笑顔も見せた。

 引退会見後は新たな門出を友人に祝ってもらうなど「楽しい時間を過ごした」という。第2の人生が始まった心境を「ワクワクの方が強い。これからはもっと(人間として)上へいけるように(今の)自分を超えていかないといけない」と話す姿は、覚悟も感じさせた。夏には座長を務めるアイスショーが名古屋、大阪で控え、プロスケーターとしての「初仕事」も待つ。運命の人への思いもはせながら、リンクの内外で新たな道を進んでいく。