世界9位の錦織圭(27=日清食品)が、3本のマッチポイントをはね返し逆転勝ちだ。同62位のアンダーソン(南アフリカ)に2-6、6-4、7-6の約2時間半の激戦を制しベスト4に進出。準決勝では、同33位のミーシャ・ズベレフ(29=ドイツ)と対戦する。

 錦織は、今回の欧州遠征で好調だった第1サーブが入らず。逆に身長203センチの相手から、14本のエースをたたき込まれた。サーブの最高時速は錦織と50キロ近い差。その圧力で最終セット4-5の自分のサービスゲームで0-40と、3本連続のマッチポイントを握られた。しかし、それをしのぐと、タイブレークで何とか相手を振り切った。

 錦織の準決勝は、日本時間26日午後9時以降の開始予定だ。

 主な一問一答は以下の通り。

 -すごいファイトだった

 錦織 相手が非常に攻撃的でチャンスは相手の方が多かった。第2セット以降は打って行けた。

 -3本、マッチポイントを握られたときは

 錦織 自分のミスが続いてしまった。半分、負けたと思っていたので(逆に)振り切って打って行けた。

 -ここで体力を使って、全仏は大丈夫か

 錦織 ある程度、負けることも覚悟している。ただ、やはり勝ちたいし、ここで優勝するのが目標でもある。

 -次のM・ズベレフは

 錦織 今まで対戦したことがない。クレーでもネットに出てくる選手。楽しみだし、残り2試合、いいテニスがしたい。