世界9位の錦織圭(27=日清食品)が敗れた。同33位のM・ズベレフ(ドイツ)に4-6、6-3、3-6の2時間17分で力尽き、今季3度目の決勝進出を逃した。
錦織は想定外だったかもしれない。ズベレフが今年の全豪ベスト8に進出したときに見せたネットプレーを予想していただろう。前日会見でも「クレーでもネットに出てくる。他の選手とは違ったタイプ」と話していた。
しかし、この日のズベレフはベースラインから執拗(しつよう)な粘りとカウンターショットで対抗。錦織は打つが、全く決まらず、そのうちにミスを重ねた。第1セット第3ゲームで早々と自分のサービスゲームを落とすと、そのまま第1セットを失った。
第2セットは主導権を奪い返したが、最終セットは、2-3からこのセット2度目のサービスゲーム・ダウン。最後は力強いズベレフの前に敗退した。
錦織はこの後、パリ入りし28日開幕の全仏に備える。全仏前に赤土で合計7試合をこなした。
主な一問一答は以下の通り。
-どんな大会だったか
錦織 今日はタフな負けだったが、いい3試合を戦えた。もちろん勝てれば良かったが、悪いテニスではなかった。
-何が苦労したか
錦織 最初、相手のサーブが良かった。どっちに来るか読めなかったし、リターンを返せなかった。
-あまりドロップショットを使わなかった
錦織 もうちょっとボレーに出たり、ドロップを使ったり。ちょっと今日は工夫が足りなかった。
-調子は
錦織 もう少し。アンフォーストエラーがいつも以上多いのは明らか。そこを減らしたいのは減らしたい。
-全仏の1回戦で対戦するコキナキスについて
錦織 正直、そこまで詳しくないので、作戦会議が必要。
-体や右手首の調子は。
錦織 意外ともっている。まだ手首は不安はあるが、体はそんなに問題はない。日曜に試合だったら、ちょっと焦るが、まだ2~3日ある。大丈夫だと思う。