シンクロナイズドスイミングのチーム・フリールーティン(FR)決勝で日本(乾、中村、中牧、阿久津、福村、林、丸茂、小俣)は、93・1000点の4位に終わった。これで五輪採用4種目でメダルはチームTRの銅だけ。世界3位で臨んだ今大会はロシア、中国の牙城を崩せず、ウクライナに1勝3敗と反撃される形となった。

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 チームFR4位は残念ではありますが、悔しくないといえます。今のメンバーはやれることは出し尽くした。この日はウクライナが上でした。日本のリフトは高さが足りない分、バリエーションが特長です。ウクライナは高さが武器ですが、サーフィンのように人の背中に人が乗るリフトは新しく見応えもありました。

 チームはTR日本、FRウクライナとメダルを分け合って、五輪と同じ2種目の合計点でいえば、ウクライナとの差はわずか0・0339点とほぼ互角です。

 ただこの日のFRは最後の足技を含めて、大きさ、存在感が足りなかった。リフト以外は、小さいなと感じました。リオ五輪では日本が小さいという印象は感じませんでした。その理由が水面からの高さなのか、気迫なのか、選手の大きさなのか。まずしっかりと分析することが大切だと思います。(88年ソウル五輪ソロ、デュエット銅メダル)