世界ランキング11位のラグビー日本代表が25日(日本時間26日)、フランス・ナンテールで同8位のフランス代表とのテストマッチに臨む。24日は試合会場のUアリーナで最終調整を行った。

 10月にオープンした会場は欧州最大級の屋内施設で約4万人を収容する。客席は黒で統一され、巨大スクリーンなどの豪華最新設備を兼ね備え、10月19日にはザ・ローリング・ストーンズのフランス公演が行われた。慣れない人工芝でもあるため、選手たちは入念に動きを確認し、練習後はさまざまな声が漏れた。フランカーのリーチ・マイケル主将(29=東芝)は「人工芝でのプレーは日本の方が経験が多い。日本にとっては少し有利だと思う」。SH流大(25=サントリー)は観客席ではなく、巨大スクリーン側に攻撃する際に「(スクリーンが)目に入るかな。慣れないし、ちょっと気にしないといけない。会場の雰囲気も普段と違う…」とやや戸惑っていた。

 フッカー堀江翔太(31=パナソニック)は「幕張メッセのような場所(での試合は)は初めて。芝が硬いためけがにつながる可能性も高い」と気を引き締めた。

 今秋の代表合宿は、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、48)がHCに就任してから最大の5週間、選手と時間を共にした。直前のトゥールーズ合宿では人工芝対策も3日間行って「良い準備が出きた」と、同HC、選手ともに口をそろえる。W杯3度の準優勝を誇るフランス代表とは11年W杯以来6年ぶりの対戦。23年W杯の開催国で、19年W杯開催国が初勝利という意地を見せる。