レバンガ北海道が、チャンピオンシップ(CS)進出へ崖っぷちに立たされた。西地区2位の京都ハンナリーズに第4クオーター(Q)残り13秒に3点シュートを決められ、前日14日と同スコアの71-73で競り負けた。通算25勝28敗で借金は今季最多の3に増え、東地区最下位6位から抜け出せず。最速で次節21日にも今季CS出場の可能性が消滅する。来季B1残留決定も21日以降に持ち越しとなった。

 同点も延長も、勝利への願いも、届かなかった。試合終了1秒前。多嶋朝飛主将(29)が左から放った、決まれば同点のミドルシュートがコートに落ちた瞬間、試合終了のブザーが鳴った。京都ファンの歓声と、北海道ファンの「アアア」という悲痛な声が交錯した。水野宏太監督(35)は「是が非でも勝ちたい試合。そこで勝利をたぐり寄せられないのは自分の力不足」と敗戦の責任を背負った。

 前日に32得点14リバウンドと大暴れされたジョシュア・スミス(25)を徹底ディフェンス。前半で3つのファウルを誘い、退場(5つ)寸前まで追い込んだ。巨漢センターの威力は11点にまで減らしたが、計6人の選手に10点以上を許して粘られた。1点リードの第4Q残り13秒。京都・岡田優介(33)の3点シュートで逆転され、続くフリースローで3点差に広げられ試合が決まった。「最後まで力を出し切れないゲームが多いので、修正していきたい」。8試合ぶりの2ケタ得点となる12点をマークしたルーキー関野剛平(23)も肩を落とした。

 ワイルドカードでのCS進出で優位に立つ栃木が次節20日の試合で勝ち、翌21日に北海道が大阪戦で敗れれば、CS進出の可能性が消滅する。栃木が20、21日で連勝した場合も同様。この日、北海道が勝てば決まるはずだった来季のB1残留も、最短21日までお預けとなった。「残り少ない試合、モチベーションを保ちながら、成長を意識しながら、また頑張っていきたい」と折茂武彦選手兼社長(47)は言った。痛すぎる2戦連続2点差負けを糧にはい上がる。【中島洋尚】