柔道の世界選手権(9月、アゼルバイジャン)で2連覇を狙う男子100キロ級のウルフ・アロン(22=了徳寺学園職)が18日、東京・講道館での国際合宿に参加し、悩みを打ち明けた。

 昨年の世界選手権は、大会直前に自慢の胸毛をバリカンで刈って初優勝した。報道陣から「験かつぎ」として、今年も胸毛を刈るか問われると「井上(康生)先生から『良い脱毛クリームがある』と言われて、『ぜひ、お願いします!!』と言ったけど、実はかなり悩んでいます」と複雑な胸中を明かした。

 ウルフの胸毛を見て一目ぼれした女性ファンから「永久脱毛はやめてください」と書かれた手紙をもらったという。「本当にびっくりでした。ありがとうございますという感じで、これはあんまり刈ってられないなと考えています」。一方で、「験かつぎと清潔感が出る」として刈ることも検討中で、現段階では左右の片方を刈る「ハーフ&ハーフかな」と話すに留めた。

 ウルフは今年1月に左膝を手術し、今月9日に実戦復帰したばかり。国際合宿では寝技の練習を控えるなど状態は7割程度と言うが「世界選手権で2連覇してこそ、本当の実力だと思う。2回勝つことが大事。今年は20年東京五輪のスタートに大きく関わってくるので、負けてはいけないし、勝つしかない」と闘志を燃やした。