フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦ロシア杯の公式練習が15日、モスクワの会場で行われ、白岩優奈(16=関大KFSC)が翌16日のショートプログラム(SP)に向け、調整した。

白岩は15日にウェブ上で競技の活動資金にあてるためのクラウドファウンディングを開始。「北京オリンピックでスケートの素晴らしさを届けたい」と題し、北京五輪への思い、活動資金約600万円の資金調達が難しいことを訴えると、わずか1日で目標金額の400万円を超えた。この日、練習後に取材に応じた白岩は目標金額を超えたことに対し、「たくさんの方々が応援してくださって、本当にありがたい。しっかりそれを演技で返せたらいいなと思います」と話した。

今季のGPシリーズは第3戦のフィンランド大会1試合だけの予定だったが、樋口新葉(17=東京・開智日本橋学園高)がけがで欠場となり、急きょ出場が決まった。「本当にびっくりしたんですけど、ロシアに来られるのはとてもうれしくい。とても楽しみにしてきました」。4位だったフィンランド大会から中1週。短い時間の中でもスピン、スケーティング、ジャンプを見直し、備えてきた。その間、同門の後輩でNHK杯で優勝した紀平梨花にも刺激を受けた。「3年後の五輪シーズンにちゃんと追いついていけるように、1歩1歩練習していきたい」。応援してくれるファンのためにも、ロシアの地でさらに経験を積む。