フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで初出場初優勝を果たした女子の紀平梨花(16=関大KFSC)が11日、大会が行われたカナダ・バンクーバーから、成田空港に凱旋(がいせん)帰国した。

ニューヒロインの帰国に、報道陣約80人、カメラ約20台が集結。メダルを首にかけた紀平が取材エリアに登場すると、スマートフォンを片手に写真撮影を始める一般客も殺到。警備員が必死に交通整理するなどの現場の混乱ぶりに「思ってた以上に記者の方がいてびっくりしている。ファイナルの優勝が本当に大きいことだなと思った」と驚いた様子だった。

GPデビューシーズンの優勝は05年浅田真央以来、男女通じて13年ぶり2度目で、日本勢のグランプリファイナルの優勝は13年浅田以来5年ぶり3人目。これだけの快挙を達成したが、ファイナルの出来を問われると「85点ぐらい。すべてにおいて完璧という訳ではなかった」と満足していない。

21日開幕の全日本選手権に向けて「今回の反省をしっかりしてもっといい成績を残したい」とさらなる高みを目指す。