女子ダブルスの高橋礼華(28)松友美佐紀(26=日本ユニシス)組が4年ぶり2度目の優勝を飾った。

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今大会の高橋、松友組は攻守の切り替えが光った。特に松友は後ろに下げられてもしっかりディフェンスをして、攻撃でも得点が取れており、バランス良くプレーできていた。ゆっくりとした動きから速いスマッシュを打ったり、素早い動きから前に落としたりと俊敏さが戻ってきたように思う。その松友が生きるのも高橋がきちんとコースに打ち分け、しっかりディフェンスができていたから。

今後の課題を挙げるとすれば、前から強く打ってくる相手に対して、松友が後ろに下げられ、自分たちのリズムが崩された時にどういう対応ができるか。強豪ひしめく日本の女子ダブルス界。決勝の韓国ペアのように長身から連続攻撃で打ち込む日本のペアもいる。この日のように自分たちの攻撃のリズムを作ってゲームメークできれば、来春から始まる東京オリンピックの出場権争いでいい結果を残すことができるだろう。(池田信太郎・日刊スポーツ評論家)