5回戦で2年前の女王平野美宇を破った14歳の木原美悠(エリートアカデミー)が、佐藤瞳(ミキハウス)を4-3(5-11、12-10、7-11、10-12、11-9、11-8、11-9)で退けて初の4強入りを決めた。

中2での4強は石川佳純(全農)に並ぶ快挙で「今の自分と(当時の)石川さんを比べたら石川さんの方が強いと思うけれど、自分を信じて、準決勝、決勝としっかりやりたい」と意気込んだ。

第4ゲームを終えて、1-3と後がなくなったが「一番考えていたのが『我慢』。すごく緊張していたけれど、そのことを考えてやりました」。カットを多用する相手に対し、勝負どころで臆することなく強いスマッシュを打ち込んだ。最終第7ゲームも10-9と、最後まで分からない展開。勝利が決まるとガッツポーズし「自然と出ました。一般の部でベスト4は信じられないし、現実じゃない感じ」と初々しく笑った。

20日の準決勝では5年前に準優勝した森さくら(日本生命)とぶつかる。最終日に14歳170日で頂点に立てば、前回大会の男子を14歳208日で制した張本智和(エリートアカデミー)を上回る。男女通じての最年少優勝が見えてきた。