<ボクシング:全日本女子選手権兼ロンドン五輪予選日本代表派遣選手選考会>◇初日◇8日◇広島市中区スポーツセンター

 石井智紋(ちあき、25=福山平成大ボクシング部コーチ)が「打倒しずちゃん」に燃えた。開会式前に組み合わせ抽選が行われ、ミドル級には3人がエントリー。石井は10日の準決勝で鈴木佐弥子(春風鍼灸治療院)と戦い、勝てば11日の決勝でお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(よしもとクリエイティブエージェンシー)と対戦することになった。

 中学から陸上の投てき種目で活躍し、円盤投げで日本選手権4位に入ったこともある。身長184センチは山崎より2センチ高い。ボクシングに本格転向して約1年。昨年5月の兵庫合宿では、力を入れずに行う「マス・ボクシング」で山崎に2度のダウンを奪われた苦い記憶がある。「あれから合宿も何回もさせていただいて、実戦経験も積みました。陸上で鍛えた力があるので、勝たないといけない気持ちが強いです」と力を込めていた。