フィギュアスケート女子の浅田真央(23=中京大)に、ファンからの電話や手紙が殺到していることが5日、分かった。マネジメントを担当するIMGによれば、ソチ五輪での演技への称賛などのメッセージが多く寄せられ、担当者は対応に追われている。

 ショートプログラム(SP)ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)での転倒もあり、16位発進。失意の底から立ち上がり、翌日のフリーでは自己ベスト更新の「人生最高の演技」をみせた。6位で金メダルに届かなかったが、その滑りは世界中で称賛を浴びている。

 ただ、メダルを逃したことで、ファンからは「メダルをプレゼントしたい」という申し出もある。中には数十万円の特製メダルを贈るプロジェクトなども計画されている。浅田はこれまでも金券や高価な贈り物などは受け取っておらず、関係者は「その計画は知りません。本人もコメントしているように、フリーで満足できる演技ができたので、気持ちだけで十分。高価なものは受け取れないですし、お金を使うのであれば、東日本大震災復興の寄付として有効利用してほしい、というのが本人が希望することだと思う」と話した。

 3日に浅田がホームページを更新し、感謝の言葉をつづった際は、一時ホームページが不通になった。26日からの世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)に出場するが、ソチ五輪の余韻はしばらく続きそうだ。