ラグビーのトップリーグ(TL)兼日本選手権の決勝は今日15日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、3連覇を狙うサントリーと、15季ぶりのTL優勝、18大会ぶりの日本選手権制覇を狙う神戸製鋼が激突する。神戸製鋼は午前に神戸市内で非公開練習を行い、午後に都内に移動した。

2日の準々決勝リコー戦で左ほおを骨折した神戸製鋼のFB山中は、黒いフェースガードの「バットマンスタイル」で強行復帰する予定だ。まだドクターストップは解けていない。前日13日の公開練習時にも、マスク姿で汗を流し「(左ほおの)骨にひびぐらい。ドクターからはダメと言われたけど、痛くないので」。全治1カ月の負傷をガードで覆い、練習に参加し「本当にチームが1つになっている。頭から思い切っていきます」と、体を張る覚悟を口にしている。

また、フランカー橋本も「15年分のいろんな人の思いを胸に戦う」と、宣言した。16年10月に他界した天国の平尾誠二さん(享年53)へ、トップリーグ元年の03年以来となる悲願を届ける。