黛まどか「17文字の詩」タイトルカット
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気分はすっかり松田聖子? 熊野古道=2=


 11月17日(火) この日二つ目の峠、尾鷲市は八鬼山(やきやま)峠を越えたところで、杣(そま)小屋を発見。中を覗かせてもらうと、杣人のおじさんたちが、仕事を終えてひと休みしていたところ。こんな出会いも旅の魅力です。そうそう、語り部の浜口さんが、こんな1句を詠んでくれました。「杣人に声かけられて山眠る」

 本日最後の目的地は、熊野灘から船で眺める楯ヶ崎という大絶壁。港を歩いていると、停泊中の1艇の釣り船に、なんと日刊スポーツさんの看板が! 馴染みの担当さんに、思わず報告の電話をかけてしまった私でした。

 今夜の宿は、クエ料理が自慢の「尾鷲シーサイドビュー」。食事後、カラオケ用の貸し衣装を見つけてしまった私たち。金髪のかつらをかぶり、フワフワのスカートをまとったとたん、気分はすっかり松田聖子さん。隣は、町娘にふんした月刊ヘップバーン事務局長。

 実はこの夜は、あのしし座流星群が見られるという30年に一度の夜。尾鷲市は、日本でも有数の星が美しい町。深夜3時。宿の屋上に寝転び、流星群の到来を待つ私たち。しかし、このイデタチは、どう見てもイヌイット……。

 11月18日(水) 熊野市は熊野灘に面した小さな里、波田須(はだす)にて。ここは、かつて秦の始皇帝の命を受け、不老不死の薬を探しにやってきた徐福が上陸したという地。海があり、山があり、穏やかな時間が流れるこの里を、私はすっかり気に入ってしまいました。ちなみに、その不老不死の薬とは、“天台烏薬(てんだいうやく)”という木です。
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